通訳件数伸びてます! (京都市通訳派遣事業)

京都市医療通訳派遣事業報告(今年で8年目!)

 

通訳件数は伸びています。
 

 2009年度の医療通訳の派遣事業は1650(前年度1510)でした。

 内訳は、医仁会武田総合病院 1438(1397) 京都市立病院181(103) 京都桂病院29(5) 康生会武田病院2(4)となっています。言語別では中国語1320(1495)英語28(15)韓国朝鮮語1(0)通訳派遣数も前年度より増加し、各病院の派遣件数も安定しており、より多くの在日外国人の患者さんに本事業のことを知ってもらえてきていると感じています。
  通訳件数の多い固定病院では、通訳開始時間前にすでに複数名の患者さまが通訳待機場所にこられていることもあるなど通訳者は病院受診に欠かせない存在に なっています。また、口コミで中国通訳者の存在が中国人コミュニティに知られるようになったために、新しい患者さまも増えています。
 

 

通訳者同士の交流の充実を目指しています。
 

 今年度の通訳登録会(国際交流協会で実施)では言語ごとに集まり、各言語での通訳事業・業務に関する意見交換を行いました。その後、近くの中華料理屋さんで、お昼を食べながら、通訳者同士の交流を図りました。

 また、通訳者同士の交流の場がもっとほしいという要望もあり、今年度から23ヶ月に一度、通訳者の交流会を多文化共生センター事務局で開催することになりました。

 第1回は通訳者(中国語3名、英語1名、)コーディネーターと事務局スタッフで行い、和気あいあいと情報交換・意見交換が行われました。
 事務局と通訳者との連携を図れ、通訳者にとっては当事業の通訳派遣の全体像を感じられる場や、通訳時の悩みや不安を共有でき、通訳者にとっての精神的なサポートとなる場となるのではないかと思っています。

 

新しく4名が医療通訳スタッフ(中国語)として活動をはじめます。
 

 今年度の医療通訳は14名の方が考査を受けられました。その中で男性2名、女性2名 が考査を通過され、現在、病院での現場研修の最終段階で頑張っておられます。病院研修では病院受診の流れを知り、いろんな通訳者の通訳場面の見学を行いな がら、各診療科での通訳の雰囲気慣れて行き、次に、実際に通訳者同席のもと診察時の通訳を行っていきます。現場研修では医療用語など、実際の会話の中でど のように使用されているかなど、沢山の学びができていると研修生からは心強い声が聞かれています。研修生は8月から通訳者として活動していただく予定です。

報告:高嶋