多言語医療通訳ネットワークが始動!


公立甲賀病院、済生会滋賀県病院、長浜赤十字病院の3病院が中心となり「多言語医療ネットワーク協議会」を設立し、2012年4月より外国人患者様に向け て院内の多言語対応システム機器の整備、医療通訳者の雇用と通訳サービスの提供を行う「多言語医療ネットワーク整備事業」を開始いたします。

当センターは本事業につきましては、企画時からかかわり、事業ではシステム機器の整備、医療通訳者の研修と選考、医療者向け研修を担当することになっています。

 

滋賀県では、日系人をはじめとするブラジル人やペルー人などが多く暮らしています。今から10年ほど前、多文化共生センターきょうとの初期の活動で、滋賀県の教会での医療相談会を開催しておりました。その後、滋賀県で外国人支援団体などもいくつかできましたが、なかなか医療通訳制度を確立するに至っていませんでした。

今回、滋賀県の多言語医療ネットワークは通訳者の病院雇用、多言語支援機器の設置の整備を行います。この事業は滋賀県の外国人医療における新たなステップを踏むものではないかと感じています。単にボランティア団体や外国人支援団体が動いているのではなく、行政、医療機関、外国人支援団体が協働して事業を行うことができたというのは本当に夢のようです。もちろん事業は始まったばかりで、まだまだ多くの困難があると思いますが、頑張っていきたいと思っています。多文化開設当初に活動していた滋賀県で多文化が再び関われたことを本当に嬉しく感じています。また滋賀県ではSHIGA医療通訳勉強会などブラジル人の方が中心となりあらたな医療通訳の取り組みを行う団体も設立され、滋賀県において外国人医療が大きくかわる予感がしています。

(重野)


滋賀県多言語医療ネットワーク「医療通訳研修会」を開催します

 公立甲賀病院、済生会滋賀県病院、長浜赤十字病院の3病院が中心となり「多言語医療ネットワーク協議会」を設立し、2012年4月より外国人患者様 に向けて院内の多言語対応システム機器の整備、医療通訳者の雇用と通訳サービスの提供を行う事業を開始いたします。つきましては3病院で活動していただく 通訳者の育成、スキルアップのため、医療通訳研修会を開催いたします。本研修をすべて参加された方を対象に病院雇用の通訳者の選考を行い、合格者を通訳者 として採用いたします。申し込み/詳細はこちら
 

 

参加対象者
・通訳経験があること
・通訳研修(全4回)、選考会に参加できること
・選考で合格した場合に、実践、病院研修に参加できること
・4月から通訳募集病院で通訳業務が行えること
・母語以外の言語で日常会話以上の語学力があり、読み書きができること

研修会募集人数
ポルトガル語:15名 スペイン語10名程度 中国語5名程度
※定員を超えてお申込みがある場合は受講選考を実施します。
※募集人数は採用人数ではありません

 

2月9日(木)13:00〜17:00 第1回 医療通訳の基礎 Ⅰ 

会場:長浜赤十字病院(滋賀県長浜市宮前町14−7)

2月16日(木)13:00〜17:00 第2回 医療通訳の基礎 Ⅱ 
会場:公立甲賀病院(滋賀県甲賀市水口町鹿深3-39)

2月22日(水)13:00〜17:00 第3回 医療現場を知る
会場:公立甲賀病院(滋賀県甲賀市水口町鹿深3-39)
 
2月29日(水)13:00〜17:00 第4回 通訳演習(ロールプレイ)
会場:済生会滋賀県病院(滋賀県栗東市大橋2丁目4−1)

予定講師 高嶋愛里、重野亜久里(NPO法人多文化共生センターきょうと)

     公立甲賀病院職員
    
 ポルトガル語 野中モニカ、スペイン語 松本テレサ、他