第4回医療通訳を考える全国実践者会議

2013年12月15日医療通訳を考える全国実践者会議、全国各地から沢山の方々のご参加をいただき盛会の中終了いたしました。当日は大変盛り上がりました!

なお当日参加者を逃した皆様、当日を今一度振り返りたい参加者の方の為に!「第4回医療通訳を考える全国実践者会議」の報告書を発行する予定ですので報告書が発行されるまでしばらくお待ちください!

なお報告書特典として、スイスの制度に関する追加報告も掲載する予定ですので楽しみにお待ちください!

次回全国会議の企画も練っておりますのでお楽しみに!


概要

 医療通訳を考える全国会議では、医療現場におけることばの問題に取り組んでいる行政、国際交流協会、NPO、医療関係者、通訳者などが集まり、医療通訳 における課題の共有や解決に向けた議論を行ってきました。第4回「医療通訳を考える全国実践者会議」では、医療通訳や外国人医療に関わる国内外の注目すべ き潮流をテーマに取り上げ、医療通訳の今、そして未来について考えていきたいと思います。詳細

日時:2013年12月15日(日)

時間:10:00~17:30(受付開始時間 9:30〜)

場所:関西医科大学枚方学舎(大阪府枚方市新町二丁目5番1号

参加費:2,500円(資料代込み)*当日受付にてお支払いください

主催:特定非営利活動法人 多文化共生センターきょうと

   関西医科大学 医学部公衆衛生学講座


全体会:「移民国家はいかに通訳認定制度をつくったか?」

多文化共生センターより、スイスとアメリカの認定制度、ドイツのコミュニティ通訳会議の報告を行いました。11月中旬にスイスとドイツへヒアリングに行って聞いてきたとれたての情報をお伝えしました。また、もし日本で医療通訳、コミュニティ通訳の制度や認定の仕組みを作るには何が必要なのか、どうしたらいいのか、そのヒアリングをふまえて今センターが考える制度についてのお話をしました。

 

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医療分科会:多様化する医療の現状

在住外国人のプライマリーケアを中心に行うクリニック、地域の中核病院から、多言語教育の取り組み、国際医療交流を行う医療機関まで、それぞれの医療機関の特徴に応じて行っている取り組みについて、お話しいただきました。

「医療機関」と一言で行っても、それぞれの専門性があり、それぞれの取り組みがその専門性、強みを生かしたものだと発表を聞いて強く感じました。

 

座長:南谷かおり(地方独立行政法人りんくう総合医療センター国際診療科 部長 )

 

パネリスト:

 沢田貴志(神奈川県勤労者医療生活協同組合港町診療所 所長)

 井田健(公立甲賀病院 顧問、滋賀県多言語医療通訳ネットワーク協議会 会長)

 秋山智弥(京都大学医学部附属病院 病院長補佐、看護部長)

 菱川良夫(兵庫県立粒子線医療センター 名誉院長、メディポリスがん粒子線治療研究センター  センター長)

 

パネルディスカッション 「多様化する医療の現状と展望」

 

 

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医療通訳分科会:医療通訳の質を考える

はじめに渡部先生から同時通訳、研究者の視点から「医療通訳の質」のお話をしていただいた後、通訳研修担当者のパネルディスカッションを行ないました。渡部先生のお話は、私がドイツの学会InDialogで聞いたお話が多く含まれており、非常に興味深い内容でした!!ただ、このお話はヨーロッパでは90年代前半に始まっていますが、日本ではまだまだ充分に議論されていない内容です。もっともっと、勉強をしなければいけない!!と、心を新たにした分科会でした。(前田)

 

・医療通訳の質とは?

渡部富栄

(大東文化大学大学院・青山学院大学兼任講師・会議通訳者、翻訳者、看護師)

 

・質の高い通訳者を育てるには

パネリスト

 新垣智子「多言語医療通訳講座」(りんくう国際医療通訳翻訳協会 IMEDIATA)

 大橋充人「あいち医療通訳システム基礎研修」(医療通訳者ネットワーク東海)

 重野亜久里「京都市医療通訳養成講座・岐阜県医療通訳育成事業」(多文化共生センターきょうと代表)

 渡部富栄

 

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Workshop1:医療通訳制度を創るには?如何にしてつながる(連携)・育てる(育成)・制度化するか

2つのグループに分けて、それぞれ課題を出し合いながら、解決への道を考えました。

日本全国から医療機関・行政・NPO・国際交流協会などさまざまな立場で医療通訳に取り組む団体によるworkshopでした。

ぜひ、多文化共生センターきょうとも、いつも医療通訳派遣を行っている1団体としてこのworkshopに参加したかったのですが、運営スタッフ不足のため、きちんと参加できなかったことが大変心残りでした。

 

 

 

コーディネーター

 重野亜久里(多文化共生センターきょうと 代表)

 西村 明夫 (多文化医療サービス研究会 代表)

 

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Workshop2:本音で語り合おう私たち(通訳)のこと

自分が通訳者になったきっかけ、何に気を付けて業務を行っているのか、通訳をしていて困ったこと、通訳を行うために続けていること、などをグループに分かれて話し合いました。

実は私はこのワークショップだけ、ほとんど参加できなかったのですが、とにかく、とっても雰囲気のいい会でした。普段は1人で行って、1人で仕事をして、1人で帰ることの多い通訳という業務ですが、たまには日々の思いをシェアし、少しリフレッシュしたり、もう少しがんばろう!と思える回になったのではないかと思っています。(前田)

 

ファシリテーター

 Lorraine Sakka (福井県立大学 学術教養センター 准教授)

 岡本悠馬(鍼灸師・中国語医療通訳・翻訳者)

 

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Workshop3:医療従事者に求められる異文化間能力とは?

予想外の事態もあり、workshopの始まるぎりぎりまで、PPTの準備をして、お話をしてくださった加藤先生は、以前ニューヨークの医療機関で救急医療に携わっていた方です。今年、京都府立で勤務となり、一度センターにお問い合わせいただいたことがご縁で今回来ていただきました。

人口比や多様性に大きな差はもちろんありますが、現在日本にもアメリカにも、多様な文化・習慣・宗教を持つ人々が暮らしています。しかし、日本ではほとんど耳にしないですが、アメリカではかなり一般的な言葉が「Kosher(コーシャー/カシュルート)」ではないでしょうか。前半はこのような、おもにニューヨークでのお話、後半はグループに分かれてのワークショップでした。

 

パネリスト

 加藤陽一(京都府立医科大学大学院医学研究科救急医療学教室 助教)

 

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