韓国における医療観光の現状

多文化共生センターきょうとインターン・翰林(ハンリム)大学 3年生 朴永堵

 

 皆さん書面ではありますがお会いできてとても嬉しいです。

 今回は去年に続いて江原道だけではなく韓国における医療観光の現状について紹介したいと思います!

 

 韓国に医療を目的で訪問した外国人の人数は、2008年から2011年まで急激に増加しています。2008年2万7,480名、2009年6万201名、2010年8万1,789名、2011年約11万名が医療韓国で韓国を訪れております。

 特に2011年訪れた外国人家族が費やしたお金は一人に約217万ウォンで、現在(2月9日)の為替で約15万円です。3人家庭なら約45万円、4人家庭なら約60万円で、医療観光という分野は経済効果として、とてもいい成果を上げています。

 

 医療観光の観光客が主に訪れる診療科は皮膚科、形成外科、消化器内科、循環器内科、健康検診センター、家庭医学科の順です。特に皮膚と形成外科は韓流と 一緒に成長しました。韓国の形成外科の水準かはとても高いそうです。もちろん、政府が力を入れていた医療観光の分野も形成外科でした。ですが最近は癌、脳 疾患、心臓疾患など重い病気の患者さんのためのコースにも力を入れています。

 

 専門家の思う韓国への医療観光の観光客が増加する理由をいくつか挙げると、韓国医療陣の形成、胃癌、肝の移植、脳腫瘍などの手術は世界最高水準であるこ と、手術の効果はいいものの費用は米国の3分の1くらいということ、米国やヨーロッパなどの先進国での手術は待ち時間が長いが韓国での治療期間はそれに比 べて短いのも挙げられています。そして、何時間くらいで終わるノンストップ総合検診システムなども魅力的だそうです。

 

 国籍別では米国人が32.4%で一番多く、中国人が19.4%、日本人が16.8%、ロシア人が7.7%、モンゴル人が2.8%の順です。韓国観光公社 はこのような医療観光産業をより特化させるため「韓国医療観光総覧」を今年、発刊しました。韓国観光公社の社長は “医療観光が急成長し、注目を浴びてい る今こそ医療観光産業を体系化し、今後の歩むべき道を模索すると同時に医療観光を始めようとする医療機関とマーケティング業界のための海外マーケティング の指南書を提供するため医療観光総覧を発刊しました。”と述べました。

 

 これにあわせて、各大手病院では患者さんを空港から病院までご案内するピックアップサービス、ホテル予約サービスは基本で、外国人患者さん専用のゲストハウスを提供したり、24時間患者を受けたり、人力拡張などをしています。

 

 また、今年に入って特に目立っている医療観光の政策も欠かせませんね。その政策とは都市別に医療観光で誘致する国を定め、その国の患者さんに合わせた、 特化した医療装備を備えるという政策です。代表的にいくつかの都市をあげるとインチョン(仁川)、デグ(大丘)、チュンチョン(春川)などがあります。こ の都市たちは中国、日本、モンゴルなどのアジアの国を目当てに政策を練っています。

 

 このように医療観光の分野で急成長を成し遂げた韓国ですが、まだまだ問題点はあるようです。一番大きな問題というとやはり国、病院に対する信頼度です。 韓国は2002年以来徐々に世界に名を知らしている国ですがその国の信頼度、国にある病院への信頼度というとまだまだ足りないのが現状です。

 医療観光での韓流をもっともっと復興させるためには医療技術を海外へ積極的にアピールし、いいイメージを築く必要がありそうです。そして、医療旅行ではなく医療観光だから医療と観光両方とも満足できるように総合施設などの用意も至急だということです。

 

 以上が調べた韓国の医療観光の現状です。まだまだ医療観光は発展の余地の多い分野だと思います。韓国も日本も産油国とか土や海で出る天然資源などの資源 が豊富な国ではありません。天然資源といっても韓国では思いつくものがありません。日本の場合は温泉がありますね。ただ、温泉は少し不便な場所にある事が 多く、病院から温泉までの移動などが問題になると思います。だからこそこのような分野を発展させる必要があると思います。

 

 韓国でも今後M3のようなプログラムや病院と観光企業とのインフラなどが早く体系化することを祈ります。以上です!