滋賀県多言語医療ネットワークいよいよスタート

 2012年4月から、公立甲賀病院、長浜赤十字病院、済生会滋賀県病院でポルトガル語・スペイン語・中国語の通訳と、タブレット版多言語医療受付支援システムM3が始まりました。(通訳の対応日・言語は病院によって異なります)

 昨年度通訳研修会に参加した通訳者の中から7名が雇用され、それぞれの病院で活動しています。言語によっては、始まって1ヶ月もたたないうちから、1日5、6人以上の患者さんが常にこられるようになっています。

 


導入システム徹底紹介!

3病院に多言語医療受付支援システムM3 Android版を設置

M3利用のイメージ
M3利用のイメージ

「この病院の受診は初めてですか?」「今日はどのような症状で受診しましたか?」

 

 初診時に必ず確認したい質問や外国人患者への道案内、患者の病状確認(問診、詳細問診)よくある質問(QA式)、多言語の診察申込書の印刷などの機能を搭載しています。

現在、公立甲賀病院、長浜赤十字病院の総合受付に設置されています。また済世会滋賀県病院では受付に申し出るとシステムを利用することができます。

 

 このシステムは受付場面を中心に外国人患者を多言語情報情報の提供、確認ができるシステムです。中国語・韓国語・ポルトガル語・英語・スペイン語・日本語・やさしい日本語で利用することできます。


入院時に看護師と患者のコミュニケーションを支援 ぷち通訳

ぷちナースのUI
ぷちナースのUI

「仰向けに寝て下さい」などの動作指示から「食べ物のアレルギーはありませんか?」などのアナムネ聴取の他、入院時の説明、症状の確認、クリニカルパス等17場面、5390文の会話用例を収録

 

入院患者へのちょっとした質問やこえかけ等、わざわざ通訳者を呼ぶに及ばない場面などで通訳に変わってコミュニケーションを支援するシステムです。

 

できるだけ現場の速度感を変えないよう、音声での検索やお気に入り用例の登録、連続した声かけ再生など現場の負担にならないよう工夫している。また、看護師からの一方的な声かけだけではなく、機会翻訳を活用して外国人患者からの質問等にも対応できる機能も搭載している。4月中旬から公立甲賀病院、済生会滋賀県病院、長浜赤十字病院の3病院で試験導入されています。秋以降本格的導入予定。

これから病院での利用研修の実施を予定している。


youtranを使って通訳を必要とする施設とつなぐ 

 通訳者の確保の難しい地域の医療機関と通訳者つなぐシステム。iPadなどの端末を活用して遠隔から医療通訳者が通訳を行うことができます。

12年度公立甲賀病院で試験導入予定。

テレビ電話通訳はタイミングや通訳スキルが同行とは異なるため、通訳者の研修等も実施予定。