・派遣事務局からの報告
・現場からの報告
・人材育成からの報告
報告:前田華奈 久我口昌子(派遣事務局)
◆通訳派遣について
この事業を京都市、京都市国際交流協会、センターの三者の協働事業として開始して7年が経ちました。三者それぞれの役割の中で、派遣事務を行う病院コーディネイターと連絡を取ったり、契約を行う管理課と連絡をとり、これまで運営してきましたが、1~2月にかけて三者で病院を訪問し、現在の事業について、今後についてのヒアリングを行いました。
患者さんには無料で、病院にとっても少ない負担で通訳を利用できる分、限られた時間や言語のみの対応であるという面もありますが、どの病院担当者の方も現状を十分に理解し、この事業が非常に役に立っているというお話しをいただけました。
病院から通訳の依頼は、診察室(医療関係者)や患者さん→病院の医療通訳の担当者(医事課・管理課の職員の方)→多文化共生センターきょうとへと連絡が来ます。
普段はなかなか病院内の様子を知ることはできないのですが、今回のヒアリングを通じて、非常に忙しい病院であるにも関わらず、それぞれの病院担当者の方がそれぞれの病院の仕組みやスタンスに合わせて、それぞれの病院にあった通訳の依頼の流れを作ったり、病院内の周知・広報を行っている、ということをとてもうれしく思いました。
このような病院の協力があって、事業が動き、利用が増加する、ということを実感しました。
◆通訳者の交流会について
3/13(日)、京都市国際交流協会で来年度の委嘱契約と通訳者・多文化・協会との交流会を行いました。
12名の通訳者の方が来られ、来年度の委嘱契約、今年度の振り返りを行いました。
◆派遣件数 12~2月の合計(3カ月) 429件
派遣病院:医仁会武田総合病院、京都市立病院、京都桂病院、康生会武田病院
報告 高嶋愛里 (医療通訳コーディネイター)
全病院から医療通訳者さんに対して感謝の言葉をいただきました!!
各病院コーディネーター、病院の医事、総務担当者の方に医療通訳に関するヒヤリングを行いました。その中で、通訳者さんの存在が心強い、いてもらってありがたいという感想をいただきました。
また、通訳者さんへの感染予防対策として、当センターが独自で行っていたマスクの設置ですが、今後、病院サイドで通訳者用マスクを準備していただけることになりました。
病院サイドでの通訳者の受け入れ態勢が少しずつ充実していけるのも、通訳者の皆さんが日ごろから頑張りが伝わっているからだと心強く感じました。
各病院の派遣傾向 産婦人科、小児科の対応件数が今年度も増加!
産婦人科では制度説明などの場面での通訳も多くなっています。母子保健制度についてはインターネットなどでいろいろ掲載されていますので、派遣前に事前学習をするなど各通訳者さんはよりよい通訳のために日々努力されています。
また、冬季の小児科では感染症で受診されている子どもさんが多いので、感染予防の自己管理に気をつけています。
通訳者の交流会 3/13
医療通訳者の更新・交流会が開催されました。
通訳者全員を対象とした年に一回開催されるこの会に沢山の通訳者が集まりました。
最初に今年度の通訳派遣状況の報告として、2009年度は2008年度よりも件数が増えてきているなどの紹介がありました。
そのあとグループに分かれて、通訳をして嬉しかったこと、困ったこと、伝えたいこと、聞きたいこと、とテーマを選んで話し合いました。
方言があり、聞き取りにくい患者さんについての対応方法や、ピロリ菌の検査についての事例についてなど有意義な情報交換もできました。
交流会の後は、近くの中華料理屋さんでワイワイと盛り上がりました~
人材育成担当 報告 重野亜久里
基礎「医療通訳の基礎を身につける」 実践「医療通訳の現場力を高める」
日時:2011年1月23日(日曜日)時間:10:00〜16:00 参加者:37名
日時:2011年1月29日(土曜日)時間:10:00〜16:00 参加者:25名
参加費:各¥2000(資料代含む)
会場:京都市国際交流会館
企画運営 特活)多文化共生センターきょうと
主催 特活)多文化共生センターきょうと、京都市、財)京都市国際交流協会
基礎:医療現場で通訳者として活動するために必要な基礎を学ぶと共に実践力を身につけることを目指しました。
基礎編では医療通訳者として必要な基礎知識や姿勢(通訳倫理)、技術を座学、通訳ロールプ レイを交えて集中的に身につける
コースです。医療分野の通訳者を目指す方におすすめの講座です。座学、ロールプレイを交えて進めました。
対象 ・日常会話レベル以上の語学力がある方(特に語学テスト等での条件点数はありません)
・医療通訳者を目指している人・医療通訳者になりたい方
基礎講座講師:中島敏雄(中島クリニック院長/京都大学医学博士/日本消化器内視鏡学会認定専門医/Certificate in Travel Health国際渡航医学会ISTM認定医)
高嶋愛里(看護師・医療通訳コーディネイター)
政宗敦子(医療通訳者、医療通訳コーディネイター)
重野亜久里(事業コーディネイター 、多文化共生センターきょうと代表)
※ネイティブ協力者
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実践:医療通訳者としての実践力と対応力を高めることを目指します。現場の実例に即した通訳ロールプレイを通じて、
医療通訳者としての姿勢、知識、対応力を身につけました。
実践者コースではロールプレイでは実際に通訳をしながら進みます。
対象言語:英語・中国語・韓国朝鮮語(特に語学テスト等での条件点数はありません)
対象:通訳者としてもう一歩ステップアップしたい方、通訳活動経験のある方、基礎講座参加の方
実践編講師:
高嶋愛里(看護師・医療通訳コーディネイター)
政宗敦子(医療通訳者、医療通訳コーディネイター)
重野亜久里(事業コーディネイター 、多文化共生センターきょうと代表)
渡辺恵美(放射線技師、医療通訳事業アドバイザー)
田中實(臨床検査技師、医療通訳事業アドバイザー)
※ネイティブ協力者