京都市医療通訳派遣事業10周年記念フォーラム

10周年記念フォーラム終了いたしました。沢山のご参加ありがとうございました。

当日は事業運営、通訳者、利用者のさまざまな視点からの医療通訳についての語っていただき、また会場からは沢山の質問も寄せら大変盛り上がいました!また 患者さん、病院、医師から通訳へ感謝の言葉もいただきました。医療通訳者たちが10年をかけて築き上げた成果と信頼を再度確認できた一日でした。

感謝状の授与式では副市長より通訳者一人ひとりに感謝状が手渡され、普段黒子である通訳者が主役になりました。今日はとってもみんなキラキラしていました!

通訳者の皆様これからの10年もどうぞよろしくお願いいたしますね!


概要

京都市医療通訳派遣事業は、2003年の事業開始より10年を迎えました。本フォーラムでは、事業運営者、医療通訳者、患者、医療従事者等の視点からこれまでの歩みを振り返るとともに、次の10年の医療通訳の未来について語り合いたいと思います。

 

日時:2013年12月14日(土)

時間:13:30~17:00(受付開始時間 13:00〜)

場所:京都市国際交流会館(京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1)
   http://www.kcif.or.jp/HP/rental/map/jp/access.html
参加費:無料 

企画:多文化共生センターきょうと

共催:多文化共生センターきょうと、(公財)京都市国際交流協会、京都市

後援:京都府医師会、京都私立病院協会


鼎談:医療通訳事業の10年を振り返って 13:30〜

医療通訳派遣事業を事業運営の視点、医療通訳者の視点から鼎談形式で振り返りました。

 

・事業運営の視点から

 鶴田光子 特活)多言語リソース社会かながわ(MICかながわ)理事

 濱屋伸子 公財)京都市国際交流協会

 重野亜久里 特活)多文化共生センターきょうと

 

 

 京都市医療通訳派遣事業立ち上げの際、モデルとした、神奈川県の医療通訳派遣システム事業を運営するMICかながわの鶴田さんをお招きし、事業の立ち上げ当時、5年後、今とそれぞれの時期ごとにどのような課題があり、どのように次につなげてきたか、というお話しをとおして、事業の振り返りをしました。事業運営をしている立場の参加者が多かったためか、非常に多くの質問が出ており、もう少し時間があれば…と思った回でした。

 

・医療通訳者の視点から

 重野亜久里 特活)多文化共生センターきょうと

 山本蘭 中国語医療通訳者

 山本香 英語医療通訳者

 

 

 事業立ち上げ初期からこの事業で活躍する通訳者お二人から、この事業に関わるきっかけや通訳をしている中で出会ったエピソードなどをお話しいただきました。いつも病院で見るお二人とは少し違った面が見れたちょっと嬉しい回でした。

 


医療通訳事業を利用者の視点から語る

医療通訳を利用している病院、医療関係者、患者のそれぞれの視点から医療通訳事業、医療通訳についてお話しいただきました。

 

ゲストスピーカー

 里野英樹(医仁会武田総合病院病院コーディネイター)

 藤原葉一郎(京都市立病院 産婦人科部長)

 医療通訳利用者

 

 里野さんからは、普段の病院コーディネイターの仕事内容や、通訳者とのやりとりについてのお話、通訳者を利用する病院としてのコメントをいただきました。藤原先生からは通訳を利用する医療従事者としてのコメントや、京都市立病院の通訳の利用状況について、患者さんからは通訳を利用して病院を受診した際の感想、意見などのお話をいただきました。

 患者さんのお話を聞く、医療者のお話を聞くということは医療通訳の研修でよくありますが、このように医療通訳を利用する3者が一同に介して、というのはあまりないため、参加者からも、それぞれの立場からお話が聞けてすごくよかった!という声をいただきました。